2011年09月03日

水に関する至言・卓説集 第9選

水や川に関わる書籍を読んでいると、「なるほど」と心打たれる言葉や論説に出会うことがあります。
そんな水に関する至言・卓説を紹介するシリーズの第9弾。

今日は最近読んだ水や川に関わる本から紹介させて頂きます。

◆「川跡からたどる江戸・東京案内」(菅原健二 P2)

川を泳いでわたった時代から舟でわたる時代、橋が架けられ歩いてわたった時代、橋の上を自動車で通る時代と、川を取り巻く社会環境は時代とともに大きく変わる。だが、川が人々との生活に深くかかわりをもち、その地域の歴史とともに今日にいたっていることもまた事実だ。

◆「タイの水辺都市」(庄司旅人 P40)

川はタイ語で「母なる水」と表現される。住環境の違いはあっても、人びとの生活は決して水から遠ざかることはない。むしろ積極的にそれを日常に取り入れようとする。かつて水が豊富で水辺に華やかな都市を築いてきた日本に生きるわれわれが、タイから学ぶことは多い。

◆「川」(井上靖 P9)

私が川が好きだといふのも、川といふものはどんな川でも、みな海へ出ようとする一途さを持っているからでせうか。人間でも川のやうな一途な流れをその経歴に持つている人は立派ですな。

◆「水が世界を支配する」(スティーブン ソロモン P12)

水がもたらした大躍進(ブレイクスルー)は人類の歴史を幾度となく変えてきて、いまの世界のどこかで進行中だ。水は昔から、大国の興亡や国際関係、政治経済機構の性質、そして庶民の日々の暮らしを左右してきた。

◆「水が世界を支配する」(スティーブン ソロモン P13)

水の富を支配しようと、人びとは絶え間なく、政治や軍事、経済の争いを繰り広げてきた。水のまわりに都市を築き、水で物質を運び、水の潜在エネルギーを様々な形に変えて使い、水を農業や工業に、政治の駆け引きに利用してきた。

◆「水が世界を支配する」(スティーブン ソロモン P15)

水の危機に革新的な方法で対応する道を見出した社会は勝者となり、そうでない社会は後れをとる。文明は、エネルギーと食糧、気候変動と切っても切れない関係にある「水」によって形づくられる。

◆「水が世界を支配する」(スティーブン ソロモン P17)

水には歴史を変える大きな力がある。ある社会が水資源を以前より管理しやすいものに、多く利用できるものに、飲むのに適したものに、あるいは航行しやすいものに改良するとき、その社会は単に水による障害や制約を取り払うだけでなく、水に本来備わっている潜在力を解き放ち、それをさらに活用できるようになるのだ。

◆「水が世界を支配する」(スティーブン ソロモン P319)

水不足の時代は、水と人類史の大転換を余儀なくさせる。無限にある自然界の水を中央集権的な大規模インフラで取水し処理し分配するという旧パラダイムから、限りある資源を目的に応じて局所的に小規模に利用していくという新パラダイムの転換を。

◆「水が世界を支配する」(スティーブン ソロモン P442)

水の特別な性質として歴史から学ぶべきことがある。それは、水と人間性が、切っても切れない関係にあることだ。水は、生きるために必要なだけではなく、人としての尊厳を与えてくれる存在だ。
posted by 和田 at 23:52| Comment(0) | 水の至言・卓説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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